ADHD

ADHDの治療薬「インチュニブ」を服用して改善したことと副作用

私は、2025年1月からADHDの治療薬「インチュニブ」の服用を開始しました。

この記事では、今日までインチュニブを服用して、自分自身のADHD症状がどのように変化、改善していったのか。どのような副作用が起きたのかまとめています。

インチュニブを服用するきっかけ

発達障害の検査でADHD傾向があると言われていた

私が通院している精神科で、一昨年発達障害の検査をしました。結果はADHDとASDの傾向があると言われました。

ただ、自分がADHDであるという認識がなかった。というか、ADHDである自分が当たり前で、治療しようという意思がありませんでした。

ADHDのイメージは落ち着かなくて動き回る、話しまくるなどだったのですが、私が一番ADHD症状で苦しんでいたのは「脳内多動」でした。

SNSを通じて、ADHD治療薬に興味を持つ

最近はSNSで発達障害の話題がよく出てきます。

私もそのような話をネットで目にし、その中でもADHDの治療薬に興味が湧きました。

なんと「脳内多動」にも効果があるとのこと。

今までADHDの治療薬は試したことがなく、治療をすることにより自分自身のストレスが減り、今より生きやすくなるなら試したいと思い、主治医に相談。

インチュニブ1mgから服用開始となりました。

インチュニブはどのような薬なのか

副作用について

私がネットで調べたり、薬剤師さんから話を聞いて知った部分のことになりますが、

インチュニブは元々、血圧を下げる目的で作られた薬だそうで、副作用で眠くなったり、低血圧になったり、徐脈(心拍数が下がる)や失神をしてしまうと薬剤師さんから説明を受けました。

自宅に血圧計を置くことや、スマートウォッチで常に心拍数を測定しておくことをおすすめします。

私自身、Apple Watchで心拍数を計測しており、インチュニブの服薬量を増減させたときの心拍数の変化に気づけるので大変助かっています。

インチュニブは薬価が高い

インチュニブは1mgまたは3mgの錠剤で、それぞれ薬価がかなり高い。

自立支援医療などの福祉サービスを受けずに、保険証の3割負担だと薬代だけでかなり高額になります。

私は自立支援医療を受給しているため、医療費の負担は軽いので助かっているのですが、インチュニブを服用する際は薬代がかなり高くなるので注意が必要です。

インチュニブを服用して起きた変化(ADHD症状)

変化は2mgから実感した。変化した項目一覧

最初は1mgから服用を開始したのですが、ADHD症状が改善されてきたと実感しだしたのは2mgへ増量したときからでした。

たくさんのADHD症状が改善されました。以下が、主に改善したと感じた項目です。

  • 脳内多動がなくなった
  • 時間感覚が掴めるようになり、家事を手際良く行えるようになった。出かけるギリギリまで何かできるようになった。
  • 感情が「ガッ」と上がるようなことがなくなった。普段イライラしてしまうことも感情が昂るようなことが減った。
  • 勢いで行動してしまうことが減った。よく考えて行動できることが増えた。
  • 現実味が出てきて、離人感がなくなった。
  • 注意力が高まり、商業施設など人がたくさんいるような場所でも人とぶつかりそうになることが減った。
  • 鬱っぽい感じや不安感が軽減された。

様々な「困りごと」が改善され、ストレスも減りました。

インチュニブを服用して、やっと「普通の人間」になれたような気がしました。

今まで困っていたことが、私にとっての「普通」だったのですが、あれは普通ではなかったのだなとわかり、早く服薬をしていれば違う人生だったのかなと思いました。

インチュニブを服用して起きた変化(副作用)

開始量は1mg、副作用起きず

低血圧、傾眠、徐脈、失神などの副作用があるため、初回は1mgで開始。

1週間服用したけど、特に副作用も起きなかったし、変化は特になかったです。

主治医にその旨、伝えて2mgに増量することに。

2mgに増量し、副作用が出るようになる

2mgに増量して出た副作用は、低血圧と傾眠でした。増量した途端に強く副作用が出ました。

朝起きるとすごくだるかったです。いつまでも寝れるようなかんじです。

困ったのは、車の運転をしているときに気を抜くとぼーっとしてしまうことでした。

ぼーっとするのを防止するために、ハイテンポな音楽をずっと流していました。

あと、気を抜かないように気をつけること、周りをよく見ることを意識して車の運転をしていました。

3mgから便秘症状が出るようになる。

順調に増量していっていたのですが、3mgに増量したころから便秘になるようになりました。

2mgのときに困っていた副作用の低血圧と傾眠は、3mgの増量時点では収まっていました。

最終的に4mgまで増量しましたが、便秘がひどくなり、下剤に頼ってばかりでした。

そして、低血圧と徐脈、傾眠がひどくなり、大変疲れやすくなりました。4mgは1ヶ月くらい続けましたが、結局3mgへ減量することとなりました。

インチュニブはADHD症状を「治す」薬ではない。

主治医から言われましたが、ADHD治療薬はあくまでも症状を抑える薬なので、ADHDが治るのではないということです。

私自身、インチュニブを服用することでADHD症状は軽くなりましたが、完全にADHD症状がなくなったわけではありません。

やはり、まだ優先順位がうまくつけられなかったり、やるべきことを先延ばししてしまうことがあります。

前よりはだいぶマシにはなったと思いますが…!

ADHDで日常生活に困りごとがある方は、ADHD治療薬を服用することで生活が楽になるかもしれません。